2016年02月22日
私は、『東洋はり医学会』という学術団体に所属しているのですが、そこは毎月本部会一回、支部会一回の勉強会が開催されており、私も違わず参加しております。
昨日は、その支部会の勉強会だったのですが、こんな事がありました。
鍼灸の世界は年齢層がとても広く、下は20代から上は70代の方もいらっしゃいます。その70歳を過ぎた先輩鍼灸師の先生も毎月二回勉強会に参加されているのですが、本当は昨年末で治療院を閉じようと思っていたというのです。しかし、年内で辞めてしまうという話をしても、それまででも構わないのでと治療にいらっしゃる患者さんがおり、「これは神様がまだ続けろ」と言っているのだろうと思い継続する事にしたそうです。
私を含めてほとんどの鍼灸師は、また来月もまた来年も続けたいと思うからこそ日々精進するのですが、それでも意に反して治療院を閉鎖しなければならない状況に追い込まれる事もあります。
その中で、自分自身で幕を降ろそうとした先輩が、神のお達しと受け止め、患者さんのためにと引き続き勉強会に参加される姿に感銘を受け、まだまだ自分に甘えるわけにはいかないなと気が引き締まる思いがした一日でした。