2016年03月08日
今年度も残り一ヶ月となりました。
私のような仕事をしていると年度末だからといって、何が変わるわけではありませんが、私の所属する学術団体「東洋はり医学会」では、しっかり年度末があり、三年間の講習過程を終了した方々の終講式と総会が行われました。
今思えば、この頃やっとスタートラインに立ったような位置だったのかもしれません。
これから更なる修練を重ねて飛躍していく人、自分で見切りをつけて去っていく人、一つの分岐点なのかもしれません。
時代の変化が早いせいか、大量生産が出来て切れ味鋭いジャックナイフのような治療法の方が、患者さんの受けも良いですし、三年も日々鍼をしていれば、ある程度格好が付いてしまう治療法の方に魅力を感じてしまう人が多いと感じています。
一生をかけて仕事とするならば、先人の人々が繋いできてくれた古典治療の経絡治療こそが進むべき道と思います。でもこれは、いつ出来るかも分からない伝家の宝刀を作っているような感じなのでしょうか…なかなか辛抱強く進めない人が離れてしまうのでしょう。
しかし、総会の後は、経絡治療に情熱を注ぎ人生をかける志を持つ会員の人々と懇親会が開催され、熱き思いを語ったり、先輩に元気をもらったり、後輩に刺激されたりと有意義な時間を過ごした年度末の東洋はり医学会でした。