2022年04月25日
よく聞かれる質問に「領収書は医療費控除」になりますか?
もちろん医療費控除の対象になります。が何故このような質問を問いかけられるかを考えてみると、おそらく国家資格でない整体やカイロなどで微妙な返答があったからではないかと推測します。
医療費控除になる条件には、「治療費及び治療に関係する費用」に対して適用になります。
治療費はもちろんですが、病院までの公共交通機関の運賃や薬局などで購入した風邪薬なども対象となります。
そこで、なぜ整体やカイロなどが微妙かと申しますと、医療費控除の対象は「治療行為」に対して対象になるので、慰安行為(リラクゼーション)をおこなっている整体やカイロは治療行為ではないですし、治療をしてはいけません。ですから医療費控除の対象とはなりません。
しかし、一般的な認識として、その違いを把握して受けている方はいらっしゃないと思います。
国家資格を持つ私たち鍼灸は治療行為が行えます。柔道整復師の資格を持つ整骨院・接骨院も治療行為が行えます。
だから「医療費控除」の対象になるのです。領収書の但書きにも「治療費として」書いてあるはずです。
整体やカイロの領収書の但書きには、おそらく「施術代として」と書いてあるのではないでしょうか。
国家資格の無い整体やカイロは、術を施す「施術」はできても、「治療」は行えないし行なってはいけません。
治療と施術…
これまた、ややこしやぁ〜な話ですね。
ただ、国家資格がある所は無い所よりも上手かと言われるとイエスとは答えられません。
国家資格が無くてもセンスや知識がある施術者の方はたくさんいると思います。
ただ3年間の時間とお金をかけて学校に通い、ようやく資格を手にした有資格者は患者さんの身体にとんでもない治療をすることはないはずです。
「失うものがあるからです」
対して、無資格者というのは失うものがないだけに、身体を壊しかねない施術を行う可能性があるという事だけ気をつけて頂きたいと思います。
車の免許を持っていなくても運転はできる人はいます。
ただ免許が無い人間が道路を運転するのは、どうなのかなと思うだけです。
そう言えば少し前に、無免許運転を繰り返し事故を起こした都議会議員が「もう免許は取りません」と釈明していましたが、「いやいや、免許なくても乗るんだから、しっかり免許取って乗ってください」とツッコミを入れたのを思い出されます。
つづく…