はりって痛いんでしょ?
いいえ!!はり処 温篤では基本的に刺激は少ないほど良いと考えています。有名な古典書にも、補法(弱った経を補う)の時は『蚊虻の止まるが如く・・』と書いてあります。丁度蚊や虻が肌に止まっているかのように全く気付かれないように施しなさいという意味です。かなり敏感な方や注射と聞いただけで駄目な方は多少感じる場合もありますが、ほとんどの方はあまりの刺激の無さに『?』と思うかもしれません。しかし慣れてくると、気持ち良くなって眠ってしまう方もたくさんいらっしゃいます。患者さんが自覚している症状だけを治すのではなく、“気”の流れを良くし、脈を整え、本来皆が持っている生き抜く力を呼び覚まし、身体全体を健康に導くのがはり処 温篤の経絡治療です。強い刺激を加えてしまうと治療効果は得られにくくなってしまいますし、身体が緊張して固い身体になってしまいます。
きゅうって熱いんでしょ?
いいえ!!こちらもはりと同じ考えで行っていますので、刺激はかなり少ないと思います。たまに少し熱いかな~と感じる程度ですのでご安心ください。
刺激がなくてもいいの?
人間の身体の表面には”気”と呼ばれる目には見えない流れがあります。東洋医学では疲れたり身体の具合が悪くなるのは、その気のバランスが崩れたからと考えます。気は身体の表面を流れていますから、鍼を深く刺しても気の流れを整えることは出来ません。浅く刺すか触れるだけの方が気の流れにダイレクトに作用し全身に効果を表します。鍼や灸は刺激を与える道具ではなく、気を動かすための道具なのです。
すぐに楽になる?
漢方薬にしても鍼灸にしても、東洋医学は即効性がないと言っているのをよく聞きます。しかしそんな事はありません。ただ、来院するほとんどの方が「すぐに治るかなと放っておいたけど良くならないので」「病院や接骨院や整体に行ったけど良くならなかったので」「10年くらい前からです」といった状態です。せっかくバケツの水の上に浮いていただけなのに、ぐるぐるにかき混ぜた後に取って下さいと言われても、すぐに取り去るのは簡単ではありません。経絡治療の最大の魅力は、病気になりにくい身体作り=生命力の強化であり、刺激で一時的に楽にするのが目的ではありません。一段一段の階段を登るつもりで計画的に通われることをお願いします。
はりのず~んとくる刺激が好きなんだけど?
そういう方も多いですよね。奥でひびく感覚が好きだったり。でも術後や翌日にダルかったりしませんか?そのダルさは刺激の入れ過ぎからくるものです。元気な方はまだ回復するだけの力はありますが、体力の少ない方は回復出来ず余計ひどくなってしまう場合もありますので、刺激に頼る治療は当院では行っていません。
医療費控除は?
厚生労働大臣の国家資格を有するはり師きゅう師ですので、治療を目的とした業が行えますので、はりきゅう治療は医療費控除の対象となります。領収書が必要な方は申しつけ下さい。
どんな症状に効果があるの?
基本的には骨折や脱臼などと言った外科的疾患の急性期以外は治療の対象になります。そして、世界保健機構(WHO)では、こちらの疾患に対して適応である事を認めています。当院では、肩凝り・腰痛・膝痛をはじめ、胃腸疾患・神経痛・神経麻痺・リウマチ・バセドゥ病・事故や怪我の後遺症・うつ・不妊症・逆子・四十肩・冷え性・健康維持etc…の方が来院されています。
どの位の間隔で通えばいいの?
ギックリ腰や寝違えなどの急性の症状あれば、数日は続けて治療して下さい。その後少しずつ間隔を空けていきます。また内科疾患などを含めた慢性症状の場合は、始めは週2~3回治療される事をお勧めします。その後、少しずつ治療間隔を空けていきます。生活習慣や体力に個人差がありますから、健康維持に週1回、半月に1回、月に1回必要な場合と様々ですので、経過観察しながらアドバイスさせていただきます。